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Argoデジタル

2026-08-17

「採用」という手段を疑うとき——DXを外部連携で設計する地方企業の選択

Argora編集部

地方企業がDX人材を採用しようとするとき、壁は人材だけではない。費用構造、関係の終わらせ方、受け入れ条件。三つの問いに向き合うと、採用以外の道が見えてくる。

採用の難しさは、採用の外にある

地方企業がDX人材を探すとき、壁は「いい人が来ない」だけではない。来ない以前に、採用という手段そのものが、多くの企業には構造的に重い。

費用の話から始める。求人媒体への掲載料や人材紹介手数料は、決まればまとまった額がかかる。加えて月々の人件費が続く。予算が限られる地方の中小企業では、この二段構えのコストを吸収する余裕がないケースが少なくない。

費用だけではない。もう一つの問題は、「合わなかったときに終わらせにくい」という構造だ。正社員として雇った場合、業務委託のように契約満了で区切ることは難しい。採用前にDXの進め方や役割範囲をどれだけ丁寧に確認し合っても、入ってから「思っていたのと違う」という状況は起きる。

そして、受け入れ構造が整っていなければ、優秀な人が来てもその力が発揮されないまま終わることがある。費用・固定化・受け入れ条件——この三つが重なったとき、採用は「解」ではなく「負担」になりかねない。

「採れない」と「採っても機能しない」は別の問題だ。後者は採用前の設計の問題である。

外部人材・副業・伴走支援という三つの入口

採用以外の形を整理すると、大きく三つになる。

  1. 外部人材(業務委託・フリーランス)

特定のスキルを持つ個人と、プロジェクト単位や月単位で契約する形。成果物や役割を明確にしやすく、合わなければ契約の区切りで見直せる。

  1. 副業・複業人材

本業を持ちながら週数時間だけ関わるプロフェッショナル。費用を抑えながら専門知識を借りられる。DXに限らず、マーケティングや業務整理でも活用が広がっている。

  1. 伴走支援

社内の実行を引き出しながら、支援者が並走する形。ツールを入れるだけでなく、「どう使うか」「誰が動くか」を一緒に設計する。担当者の代わりではなく、担当者が動ける土台をつくる観点で機能する。Argoraの「しぼる」はこの考え方で設計された伴走支援だ。

三つに共通するのは、関係の入口が小さく、終わり方を事前に設計できる点だ。採用のように「決めたらしばらく変えられない」という構造ではない。

どの形を選ぶか——始める前に問う一つのこと

外部活用が「採用より楽」と言いたいわけではない。形を間違えると、外部人材でも期待はずれになる。

選び方の目安は次のとおりだ。

  • 課題が明確で、必要なスキルが特定できるなら外部人材が合いやすい
  • 何から手をつければいいかわからないなら伴走支援から始めるほうが動きやすい
  • まず試してみたい・予算を小さく抑えたいなら副業人材が入口になる

いずれの場合も、先に問うべきことは一つだ。「自社が何を変えたいか」を言語化できているか。この解像度が低いまま外部に声をかけると、どの形を選んでも期待がすれ違いやすくなる。外部CxOとして事業の推進を支える「すすめる」でも、最初に課題の輪郭を確認するところから始めている。

採用が全員にとって間違いということではない。ただ、採用一択で進む前に、費用・固定化・終わらせ方の三点を外部活用と比べてみることは、遠回りではなく設計の入口だ。

FAQ

よくある質問

地方企業がDX人材を採用しないほうがいい理由は何ですか

採用には求人費・人件費に加えて「合わなくても関係を終わらせにくい」構造的なリスクがある。外部人材や伴走支援であれば契約単位で関係を見直せるため、小さく始めて成果を確かめやすい。

副業人材や外部CxOはどんな企業に向いていますか

社内にDXを推進する担当者がいないか専任が難しい地方中小企業に向いている。週数時間から動かせるため、予算が限られる企業でも取り組みやすい。

伴走支援と外部人材の違いは何ですか

外部人材は特定のスキルを持つ個人が入る形、伴走支援は支援者が並走しながら社内の実行を引き出す形。課題が明確なら外部人材、社内のやり方から変えたいなら伴走支援が合いやすい。